関西大学経済学会

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第十回 研究会のお知らせ

会 員 各 位

師走となりましたが、
皆様にはお変わりなくお過ごしと存じます。

さて、下記の内容で第十回研究会を開催いたします。
どうかふるってご参加ください。

           記

日 時: 2017年12月18日(月)18:00~19:30
場 所: 4A会議室(経商研究棟4F)
講演者: 日野 真紀子 氏(近畿大学経営学部)
タイトル:「戦間期のイタリアにおける染料工業の発展と
     染色・プリント産業の確立

<要 旨>

色彩は服を選ぶときに非常に重要な要素である。現在において、既製服は、製品として発売される二年前から流行の色が毎年予想され、服地の製造業者はこの予想をもとに製品を製造販売する構造となっている。服地の色は、合成染料で染められ、繊維業界は染料を製造する化学工業と密接な関係にある。生地を製造する際、染料だけではなく、糊や漂白といった工程にも化学工業は大きく関わっている。

 現在でも良く知られる繊維大国イタリアでは、両大戦間期(以下戦間期)に染料工業と染色工業が発展した。これらの産業の発展は、戦間期のファシスト政権による繊維工業における流行創出の政策との深い関係、つまり、先に述べたような戦後の製造・販売サイクルの原型となる、国内産地を結ぶ「ファッション・システム」の形成に関わっている。しかしながら、この点について管見によれば従来の研究では明らかにされておらず、また、ファッション史研究においても、イタリアのファッションにおける1930年代の重要性は指摘されているものの、経済史的な観点からの観察はなされてこなかった。本報告では、イタリアにおける染料製造と染色・プリント工業に注目し、その発展を明らかにする。

以 上